80年目のトートバッグ

みなさんは「トートバッグ」をお使いですか?一般的にトートバッグは袋状の入れ物に取っ手が二つ付いていて、いろいろなものを持ち運べます。大きさや形はさまざまで、何を入れて運ぶかは持つ人次第。世界には何千種類ものトートバッグがあり、つくりも単純で価格も安価ですから、ちょっと着替えやお弁当を持って歩きたいときなどに便利に使っておられる方も多いかと思います。

かくいう私も「トートマニア」というほどのトートバッグ好きです。私が住むアメリカでは人々はデカいトートバッグを持ち歩き、スーパーの買い物でも、布、プラスチック、保温力のあるトートバッグなどを組み合わせて使っています。キャンプや旅行でも「ちょっとすぐに出し入れしたいもの」に最適で、素敵なデザインもたくさんありますから、ついついまた買ってしまいます。

このトートバッグ、由来は1944年に遡ります。アメリカのメイン州発祥のアウトドア製品メーカーである「L.L. Bean」が氷を運ぶための布の袋を発売したのが、この商品の始まりなのです。「トート」とはアメリカのスラングで「重いものを手で運ぶ」といった意味があるようで、まさに氷を手で運びたいときの革命的な製品だったに違いありません。

さて、前置きが長くなりましたが、think coffeeでは、トートバッグの誕生から80年を記念する2024年に、豊岡鞄さん、Alliance for the Blueさん、やさしい革さんと共同で開発した「究極のサステナブル・ビッグ・トート」を発表しました。以下に、この製品の魅力を余すところなくみなさんにお伝えしたいと思います。

注文フォーム:think coffeeサステナブル・ビッグ・トート(税込み19,800円)

■ 大きくてマチがある

私がトートバッグに求めることの一つ目は、なんでもほいほい入れて運べるという点です。例えばジャケットとか、コーヒー用のタンブラーとか、場合によってはワインとかも。このためにはある程度の大きさと「ゆったり感」が嬉しい。また、スーパーでお弁当を買って帰るときに、袋が斜めって全部片一方に寄っちゃった、なんて経験ありますよね。この点、しっかり「マチ」があることで、いろいろなうまく収まります。

■ ジッパーと内ポケットと肩掛けがついている

私は仕事で年間10回くらい日米を往復しています。このとき、機内持ち込みのスーツケースのほかにほしくなるのがトートバッグ。ちょっとしたもの、例えばメガネとかセーターとか、離着陸時を含めてさっと取り出せるととても便利。そして、座席の下に押し込むときにジッパーがついていると、中身が出てこなくて快適です。

また、ジッパーは盗難防止の手段ともなります。特にスリの多い欧州などで、簡単に手を突っ込めるカバンはとても危ない。この点、ジッパーがあり、またトートの中に内ポケットがあることで、場合によってはパスポートや財布もこの中にしまっておくことができます。

さらに、ハンドルに加えて肩掛けがついていることで、必要な場合には「たすきがけ」で持ち歩くことにより両手を開放することができるのも大切な要素です。この「サステナブル・ビッグ・トート」の設計にあたっては、こうした海外渡航者のニーズをふんだんに採り入れました。その結果、すでに私にとってこの製品は一日たりとも手放せない相棒になりました。

■ 素材がリサイクル漁網デニム

さて、このトート、一見普通のデニム生地でできているように見えますが、実はAlliance for the Blueさんが北海道厚岸(あっけし)町の漁師さんたちと協力して、海の中に廃棄されていわゆる「海洋プラスチック」になってしまった漁網を回収し、特殊な技術でデニムに再生した素材を使っています。つまり、存在そのものがサステナビリティ。それも非常に高度な技術を用いて、新品に負けない強い強度と色艶、そして肌触りを実現しています。持っているだけで地球環境の保全の大きなムーブメントの一部であることを実感でき、また学べる、そうした考え方が形になった一品です。

■ 豊岡鞄協会による伝統技術と品質へのこだわり

海洋プラスチックから再生されたデニムを丁寧に縫製してくださっているのは、兵庫県豊岡市の豊岡鞄さんです。古くから伝わる伝統の技術を次世代へ伝えるとともに、上記のような廃棄漁網を再生して作ったかばんや、植物のしぼりかすの再生素材の使用など、革新的なことにも継続してチャレンジしておられます。このトートがとても丈夫にできているのは、豊岡鞄さんの確かな技術の賜であると申し上げて過言ではありません。

■ 「やさしい革」のハンドルと肩掛けベルト

さらに、ハンドル部分と肩掛けベルト部分には、墨田区の社団法人「やさしい革」がつくり出す、究極的なESGレザーが使われています。やさしい革では、4つの約束(工場排水のクロムがゼロ、仕事のストレスがゼロ、動物のストレスがゼロ、不公平・不公正な取引がゼロ)を守った、環境にも人権にも動物福祉にも配慮した革素材を世の中に送り出し、「命をいただく」ことの大切さを次世代に伝えようとしています。今回使われているのは、四国で放し飼いで育ち、食用のために屠殺された豚の皮を丁寧になめし、心を込めてつくられた革素材のみです。

■ 最高の素材にthink coffeeのサステナビリティを組み合わせる

こうした究極的な素材に、think coffeeの「Good coffee doing good」(美味しいコーヒーが世界を良くする)という哲学を組み合わせ、サステナビリティを考える人たちに毎日使っていただくことを目指して生まれたのがこの「think coffeeサステナブル・ビッグ・トート」です。デニムのトートバッグにしてはちょっと高いなと思われるかもしれませんが、その後ろにはたくさんの人たちの、自然と人と地域、未来への思いが込められています。ぜひ一度、使ってみていただければ。「手放せなくなる一品」となることを確信しています。

 

少量生産であるため、入荷が2024年4月頃となる予定です。ご希望の方は以下のリンクより先行お申し込み下さい。入荷次第ご連絡ないし送付申し上げます。

注文フォーム:think coffeeサステナブル・ビッグ・トート(税込み19,800円)

2024年2月3日
Think Coffee Japan代表 田瀬和夫

 

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