WOSH

「手洗いスタンド」から世界へ、未来へ

thinkcoffee.のお店に入るとすぐ右側にコーヒーの焙煎器と大きな白い“ドラム缶”のようなものがあることにお気づきになると思います。シンプルでどことなく近未来的、無駄を省いて機能性に特化しているように見えながら、どこか親しみを抱かせるフォルム。これがWOTAがつくるWOSH、そう「手洗いスタンド」です。

■とよあしはらの…

古来より豊かな水資源にめぐまれ、瑞穂(みずほ:みずみずしく育った稲穂)の国とも称される日本にいると、つい水の希少さ、貴重さに思いをいたすことなく、蛇口から流れる水を当たり前に使うことが普通になっているような気がします。そんな方でも一歩海外に出ると、異なる水事情に直面し慌てたり、なんてことも。世界には大河の上流に位置する国がダムを建築し、その結果として下流の国々に十分の水が行きわたらず、諍いの種になってしまうケースなど水をめぐって国境を超えた紛争が発生することも珍しくありません。今後地球全体の人口が更に増え、飲料に適する水が汚染で減少し、清潔・安全な水を手に入れることはますます困難になると予想されています。

■なんと98%以上

WOSHを製作するWOTAでは「世界中のだれもが水に困らない未来」を目指し、各家庭で限られた水を何度も使う「小規模分散型の水循環社会」を提唱。thinkcoffee.に設置されている手洗いスタンドWOSHは使用した水の98%以上を、その場で循環。流れでるやさしい軟水で手を洗うことができます。実は洗面ボウルの横には楽しい”おまけ”が。水をろ過する際に使用する殺菌機能を利用して、スマホも殺菌することができるのです。スマホが下に吸い込まれていく時はなんとなく心もとないような、少しハラハラするような気がしますが、手を洗うついでにお試しあれ!

■”ドラム缶”の秘密

ところで、WOSHは”ドラム缶のようなもの”で出来ているのではなく、まさしく”ドラム缶”そのものをアップサイクル(創造的再利用とも呼ばれていますね)してつくったものだそう。限られた資源を有効に使うーこんなところにも環境へのやさしさがにじみ出ていますね。

サステナビリティページトップへ

PAGE TOP